機械の運動は大きく分けると回転運動と直線運動がある。回転運動部は19世紀には実用的なボールベアリングが開発され「ころがり化」していたのに対し、直線運動部の「ころがり化」による技術革新は遅れていた。しかしTHKは1972年に困難といわれてきた直線運動案内（Linear Motion Guide＝LMガイド）の製品化に世界で初めて成功し、メカトロニクス機器の高精度化・高速化・省力化など、機械性能を飛躍的に向上させたのである。