ブックタイトルTHKアニュアルレポート2018

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THKアニュアルレポート2018

社長メッセージ社長メッセージ変化のキーワードを捉えたソリューションにより市場拡大のチャンスを掴む2018年12月期を振り返って2018年12月期の外部環境は、期の後半にかけて米中貿易戦争に起因する景気の減速感が中国を中心に広がった一方、通年では欧米を中心とする先進諸国において内需主導の堅調な経済成長が続くなど、世界経済は底堅さを維持しました。そのような中、当社グループでは、期の後半よりエレクトロニクス関連をはじめとする需要に調整の動きが見られたものの、それまで全般的に好調に推移していた需要を着実に売上高につなげました。その結果、連結売上高は前期比10.9%増の3,534億円、営業利益は同36.9%増の498億円、ROEは12.8%となり、売上高及び各利益項目ともに過去最高を記録しました。売上高が好調に推移する中、コスト面では、産業機器事業において旺盛な需要を取り込むべく、人員や設備を積極的に増強したことなどにより固定費が増加しました。しかしながら、各種費用のコントロールによりその増加幅を抑え、期初想定内の着地とすることができました。その他、連結調整における未実現利益の消去額が利益の押し下げ要因となったことに加え、輸送機器事業における為替変動や材料価格高騰の影響などにより欧米セグメントを中心に収益性が悪化しましたが、産業機器事業においてそれらの要因を上回る販売数量増加の効果を出すことで、過去最高益を記録することができました。このように2018年12月期は、2022年度の経営目標である連結売上高5,000億円、営業利益1,000億円、ROE17%、EPS560円に対して好調な滑り出しとなりました。短期的な調整局面と中長期的な市場拡大一方、当社グループの需要環境は調整局面を迎えています。産業機器事業における足許の受注状況は、米中貿易戦争の影響により中国を中心として全体的に投資の手控えと発注調整が生じ、全地域で受注水準が低位に推移しています。そのような状況を踏まえ、2019年12月期の連結売上高は前期比12.3%減の3,100億円、営業利益は同43.8%減の280億円と減収減益を計画しています。しかしながら、短期的な調整期を経ながらも当社グループを取り巻く市場が中長期的に拡大していくことに疑いの余地はありません。デジタルテクノロジーの急速な進化、地球環境保護機運の高まり、そして先進国における人手不足や長寿命化などのマクロ動態の変化がメガトレンドを形成する中、「AI・IoT」「CASE(Connected・Autonomous・Shared・Electric)」「インダストリー4.0」「自動化・省人化・省エネ化」といった変化のキーワードが表れています。そして、これらのキーワードから、まさにTHKが提供する様々なソリューションが求められており、THK株式会社代表取締役社長CEO寺町彰博経営状況(百万円)(%)500,00013.0400,000 12.09.69.0300,000273,577286,6039.0240,478217,678200,000 6.010.214.1353,47915.0売上高(左軸)日本米州欧州中国アジア他営業利益(左軸)営業利益率(右軸)※3月期決算の連結対象会社は9カ月、12月期決算の連結対象会社は12カ月の変則決算となっています。100,000 3.028,388 23,169 24,653 29,27949,8320 15/3 16/317/317/12※18/12010 THK ANNUAL REPORT 2018THK ANNUAL REPORT 201811