ブックタイトルTHKアニュアルレポート2018

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概要

THKアニュアルレポート2018

社長メッセージその成長ポテンシャルは中長期かつ飛躍的なものになっています。したがって、短期的にはコストコントロールを実施しながらも、中長期的な成長に向けた投資を継続していきます。ることができます。さらに、当社製品の信頼性を可視化することにより、新興メーカーの市場参入に対して当社の価値を一層高めることにもつながります。OMNI edgeは、THK製品だけでなく様々な機械部品メーカーがプラットフォームとして活用することもできる仕組みとしています。今後はこれらの特長を活かし、OMNI edgeをサービスビジネスとして成立させるだけでなく、直動製品事業をさらに拡大させるものとして育てていきます。新規分野の開拓においては、従前より医療機器、航空機、免震・制震装置、再生可能エネルギーなどの分野において新製品の開発と提案を進めており、着実に当社製品の採用が拡大しています。それらに加え、人手不足や人件費高騰を背景に、物流やショップ、レストランなどのサービス産業における省力化支援の需要が拡大してきています。今後もこのような需要を取り込むべく、新製品開発や展示会への出展、他社との連携をはじめとする各種施策を進めていきます。輸送機器事業においては、為替の変動や原材料価格の高騰をはじめとして依然厳しい外部環境が続いていますが、コスト構造の改善を実施していくことに加え、中長期的な成長に向けた施策を推し進めていきます。既存のL&S(リンケージアンドサスペンション)事業で新規取引の拡大を図る一方、自動運転化やEV化をはじめとするCASEの潮流を追い風に、直動コア技術を活かした自動車向け新製品の開発・販売活動を加速していきます。そして、これら両事業における取り組みの中、中長期的なトップラインの拡大を支えるべく、グローバルで生産体制の強化を図っています。THK山形工場、THK MANUFACTURING OFVIETNAM(ベトナム)では増築新工場が完成しており、THK次なる成長への施策India(インド)では新工場が2020年1月の稼働に向けて着工しそのような中、当社グループではお客様への新たな体験価値を創造すべく、様々な領域で新たなソリューションの提供を開始しています。産業機器事業では、お客様とのコミュニケーションプラットフォームとして展開している「Omni THK」の機能を拡充しています。その中で、ECサイトを中心とした短納期サービスである「Fast Delivery」はASEAN地域からスタートし、中国、ブラジル、そして日本へと対象エリアを拡大しています。加えて、お客様の製品情報とTHKの製品情報を電子的に結びつける「Your Catalog」、お客様の需要予測とTHKの製造予定の照合による予実管理機能「Forecast」といった新たなサービスを本年より開始する予定です。さらに、THKのLMガイドをはじめとする直動部品の状態を可視化するセンシング技術に加え、NTTドコモ・シスコシステムズとの連携により、設備の予兆検知サービス「OMNI edge」の商用化に向けた準備を開始しました。IoTや自動化をはじめとして、様々なモノがつながることでメリットを享受できる一方、部品の故障など、その中の一つの問題が全体に影響を及ぼすリスクもあります。そういったリスクもOMNI edgeを用いて、機械設備の予兆保全を実現することで最終ユーザーのお客様の生産性向上と全体コストの低減に貢献すました。輸送機器事業においても米州やアジアを中心に各工場で新規案件に向けた増産投資を進めています。その一方、各種費用の抑制は勿論、生産工程における自動化・ロボット化やIoTの活用に加え、営業・管理部門も含めた社内業務フローにおけるITツールの導入などにより生産性を向上させることでボトムラインの強化を図っています。持続的な成長と社会的課題の解決を目指して当社グループの高機能・高品質な製品は、これまで機械装置をはじめとして幅広く産業の高度化、省力化ならびに省エネ化に貢献してきました。今後も時代の潮流に伴う変化のキーワードを捉えて市場拡大のチャンスを掴むとともに、産業の高度化や2019年4月地球環境保護への要請にお応えしていきます。そして、社会に欠かせない企業として持続的な成長と企業価値向上を成し遂げ、株主をはじめとするステークホルダーの皆様のご期待にお応えします。皆様におかれましては、引き続き変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。THK株式会社代表取締役社長CEO中長期的なマーケットの拡大経営目標と進捗メガトレンド変化のキーワードニーズTHKのソリューション産業機器輸送機器テクノロジーの変化デジタルディスラプション地球環境の変化保護機運の高まりマクロ動態の変化先進国における人手不足・長寿命化AI・IoTインダストリー4.0省エネ化CASE自働化省人化高品質な部品見える化電動化半導体関連向けFA関連向け製品サービスロボット関連製品医療機器向け製品Omni THKOMNI edge電動アクチュエータ次世代自動車部品※2017年度連結売上高:3,188億円営業利益:364億円産業機器売上高2,022億円営業利益332億円輸送機器売上高1,166億円営業利益32億円2018年度連結売上高:3,534億円営業利益:498億円産業機器売上高2,386億円営業利益506億円輸送機器売上高1,148億円営業利益?8億円売上高3,500億円営業利益900億円2022年度売上高1,500億円営業利益100億円経営目標連結売上高:5,000億円営業利益:1,000億円ROE(自己資本利益率):17%EPS(一株当たり当期純利益):560円産業機器事業売上高:約1,500億円アップ市場平均成長率8%程度を想定(売上高約950億円アップ)ボトムライン強化・ロボット化・自動化・グローバル生産の見える化・各種費用の効率化・適正販売価格戦略売上高:約350億円アップ※決算期間を1-12月とした場合の参考値輸送機器事業ボトムライン強化・工場相互利用・購買の共同化・製品統合12 THK ANNUAL REPORT 2018 THK ANNUAL REPORT 2018 13