製品に含有され人体や生態系の環境に悪影響を及ぼす可能性がある物質を「環境リスク物質」と定義し、部品や材料への含有を原則的に禁止しています。不純物として混入の可能性がある物質は、許容値を定め対応しています。
EU(欧州連合)の有害物質規制法RoHS指令*1およびREACH規則*2や中国の電子情報製品生産汚染防止管理弁法*3に対しては、国内・海外の生産拠点に対して「グリーン調達ガイドライン」を適用しお客様の要請により必要な情報を提供しています。なお、REACH規則に対しては、必要に応じて関係省庁へ届出しています。
PRTR法*4で指定されている指定化学物質は取り扱い上の管理を厳格にしており、指定化学物質を含まない製品への切り替えを進めています。毎年取扱量の3%削減を目標にしており、2021年は33,950kgと2020年37,962kgに対し減少となりました。各生産拠点の取り組みは、HP上で紹介していますので、ご参照ください。
項目 | 取扱量 | 大気への 排出量 |
---|---|---|
キシレン | 1,308 | 191 |
トルエン | 2,525 | 458 |
エチルベンゼン | 375 | 60 |
ベンゼン | 120 | 28 |
メチルナフタレン | 26,166 | 55 |
その他 | 3,456 | 172 |
合計 | 33,950 | 963 |
第1工場LMガイド洗浄工程で使用していたアサヒクリンAK―225に含有されるジクロロペンタフルオロプロパン(別名HCFC-225)を含む製品の製造が2019年の法改正で禁止となりました。2020年度は在庫品を使用していましたが、2021年1月からは当該物質を含まない製品へ変更し取扱量575kg/年の削減となりました。