トップメッセージ

ものづくりサービス業への転換を図る:THK株式会社 代表取締役社長 CEO 寺町 彰博

時代のスピードに即応できる体制作り

昨年、当社は創立50周年を迎えることができました。創立当時から経営理念にある「世にない新しいものを提案」する姿勢を実直に守り、また「顧客の心で考える」精神を全従業員で共有してきました。また、多様化するニーズへ迅速に対応するため、需要地での製販一体体制の構築を進め、現在では国内59拠点(営業47、生産12)、海外98拠点(営業73、生産25)にまで業容を拡大することができました。

さて、昨今の世の中の移り変わりを見ますと、2020年初頭から始まったコロナ禍を契機に、電気自動車の開発、リモートワークを活用した在宅勤務や社外との打ち合わせ等、従来であれば5年はかかるであろう変革が加速度的に進みました。当社ではこの社会情勢の変革以前から経営戦略の柱として「グローバル展開」「新規分野への展開」「ビジネススタイルの変革」を掲げ、ビジネス領域の拡大を図ってきました。一例をあげると、お客様との非対面コミュニケーションプラットフォーム「Omni THK」やお客様の生産性向上に向けたIoTサービス「OMNI edge」の展開です。一方、コロナ禍にあっては各種非対面・非接触ロボットを開発する等、時流に沿った製品開発でCSV*1を実現させ、SDGsへの貢献に積極的に取り組んでいます。現在は更なるDX(デジタルトランスフォーメーション)活動を推進し、デジタル時代に求められる人財育成にも努めています。

長年培った技術で社会に貢献

前述した「Omni THK」や「OMNI edge」に加え、現在次の2つのプロジェクトを推進しています。1つ目は2017年にスタートした「THK共育プロジェクト」です。このプロジェクトでは若い学生達を対象に、ものづくりの楽しさを体験してもらいながら、ある社会課題に対し仲間と一緒に考えて解決策を導く「創造開発型人財」の育成を目指しています。開始以来中学校および高等学校併せて129校の応募がありました。今後も継続させ、若者の技術離れに一翼を担うことを期待しています。

2つ目は2021年4月からサービスを開始したスタートアップ企業向けの技術支援サービス「EntSherpa*2(アントシェルパ)」です。当社が創立以来蓄積してきたノウハウをもとに、専門チームがアイデアの具現化から技術面の課題解決まで、スタートアップ企業の事業運営を全力でサポートするものです。各企業様が目指す「理想」までの道先案内人として、例えば、アイデアの早期具現化の技術相談、製品選定のアドバイス、製品の無償サンプル提供等をサポートします。すでに日本国内の複数の企業様にサービスをご活用いただいていますが、今後は、全世界のスタートアップ企業様を対象にサービスを広げていきます。

カーボンニュートラル宣言

国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)が昨年秋に開催され、今後の世界的な気候変動対策の推進に向けた各国の取り組みが表明されました。地球温暖化は、まさに後世の人達に対して私達が解決しなければならない喫緊の課題です。当社でも環境負荷低減に向けた取り組みを順次展開しており、昨年はTHKリズム浜松工場および九州工場に大規模太陽光発電設備を導入しました。また、8月には「THK カーボンニュートラルの中長期目標」を策定しました。目標の達成に向け、全社一丸となり活動を推進していく所存です。

THK カーボンニュートラルの中長期目標
【中期目標】
2030年CO2排出量:基準年2018年 50%削減
対象範囲:国内THK、国内グループ会社
【長期目標】
2050年CO2排出量:実質ゼロ
対象範囲:THKグループ全体

今後の展開

創立50周年は通過点に過ぎません。当社はいかなる外部環境の変化にも適切に対応し、企業価値を高めていくための強固な基盤を構築していきます。そのうえで「持続可能な社会」「豊かな社会作り」の実現に向け、単にものづくりだけではないビフォーサービスからアフターサービスまでの一連の工程を担う「ものづくりサービス業」として皆様のご期待に沿うよう努力していきます。
新型コロナウイルスは新種株の発生等、まだまだ予断を許さない状況です。引き続き社内の感染拡大防止の徹底に努め、エッセンシャルビジネスとしての誇りを持って供給責任を果たしていきます。

  • *1 CSV:Creating Shared Valueの略。社会的な課題を自社の強みで解決し、企業の持続的な成長へとつなげていく戦略。
  • *2 EntSherpa:英語で「起業家」を意味するEntrepreneur(アントレプレナー)と、ヒマラヤ登山隊のガイドとしても知られるSherpa(シェルパ)を掛け合わせた造語。
PAGE TOP