2025年09月22日
会社情報
電動車両に独自開発の車載部品を搭載し、自社技術を検証~オーストリア・グラーツ郊外で公道走行を実施~
このたびTHKは、オーストリア・グラーツの郊外で、現在技術検証を進めている車載部品を搭載した電動車両「LSR-06」の公道走行を実施し、より現実的な形で自社技術を検証する段階へと一歩近づけました。
「LSR-06」は、ジャパンモビリティショー2023、パリモーターショー2024でEV向け先進技術を搭載した「LSR-05」からの系譜を継いでおり、今後は公道走行が可能なEVとして先進技術の検証を進めて参ります。デザインは株式会社SN DESIGN PLATFORM(代表取締役CEO:中村史郎)が担当し、両社が一体となって未来に向けた新しいモビリティの姿を具現化しました。

公道走行で技術検証をおこなったEV向け先進技術
アクティブサスペンション: ALCS
Active Level Control Suspension

THKのボールねじ・スプラインを駆動させて、路面の凹凸やドライバー操作に対応した車高調整と姿勢制御が可能です。高速走行時には、車高を下げて空気抵抗を減らし、オフロード走行や段差乗り越え時には、車高を上げることも可能です。
また、アクティブサスペンションの高速・高精度な制御を実現するため、THK独自開発のソフトウェアを実装しています。
MR流体減衰力可変ダンパー: MRDT
MR fluid Active Damper Tube

THKは免震技術を有しており、地震の揺れを吸収・制震する粘性体とボールねじを使用したロータリーダンパーをラインナップしています。この製品技術とMR流体を組合せることで、サスペンションの減衰力を電子制御で可変させ、振動を吸収し、車高制御可能なALCSと協調制御が可能です。
独自開発の車載部品を搭載した電動車両 「LSR-06」


公道走行の実施映像
オーストリア・グラーツで実施した公道走行の様子はYouTubeでご覧いただけます。