静的安全係数

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基本静定格荷重(C0r ・ C0a)とは、最大荷重を受けているローラーと、軌道との接触部中央における計算接触応力が4000[MPa]になるような方向と大きさの一定した静止荷重をいいます(これ以上の接触応力となった場合、回転に支障をきたします)。この荷重は寸法表中 C0r ・ C0a として表されており、静的にまたは動的に負荷される荷重に対し、次のような静的安全係数を考慮する必要があります。

fsr C0rに対する静的安全係数
C0r 基本静定格荷重(ラジアル)[N]
P0r 静等価ラジアル荷重[N]
fsa C0aに対する静的安全係数
C0a 基本静定格荷重(アキシアル)[N]
P0a 静等価アキシアル荷重[N]

静等価ラジアル荷重 P0r

P0r 静等価ラジアル荷重[N]
Fr ラジアル荷重[N]

静等価アキシアル荷重 P0a

P0a 静等価アキシアル荷重[N]
Fa アキシアル荷重[N]
M モーメント[N・mm]
X0 静モーメント係数(X0=4.6)
Y0 静アキシアル係数(Y0=1)
Dpw ローラーピッチ円径[mm]
静的安全係数(fsr, fsa)の目安
荷重条件※1 fsr, fsaの下限※2
振動・衝撃のない場合 2~
振動・衝撃が作用する場合 5~
  • ※1

    一般に振動・衝撃が作用する要因としては、加減速、急激な稼動停止、外部の装置あるいは機械からの振動・衝撃の伝達、加工力の時間的な変化等が考えられます。

  • ※2

    静的安全係数の下限値の目安は上表の値となりますが、寿命等の動的性能を考慮し、7以上確保することを推奨します。

選定のポイント