ガイドボールブッシュ
LG形は4条列のサーキュラーアーク溝(転動溝)を設けているため、外筒の回転止め機構が不要になります。また、リニアブッシュLM形の同サイズ品と比較すると定格荷重は大幅に向上します。そのため、リニアブッシュからガイドボールブッシュへの置き換えにより、案内部のコンパクト化・低コスト化と長寿命化が可能となります。
特長
構造と特長
LG形は4条列のサーキュラーアーク溝(転動溝)を設けているため、外筒の回転止め機構が不要になります。また、リニアブッシュLM形の同サイズ品と比較すると定格荷重は大幅に向上します。そのため、リニアブッシュからガイドボールブッシュへの置き換えにより、案内部のコンパクト化・低コスト化と長寿命化が可能となります。
リニアブッシュに比べ定格荷重UP
LG形は、ボールの接触構造がサーキュラーアーク溝採用によりR接触となっているため、点接触である同サイズのリニアブッシュLM形と比較して2倍以上の定格荷重を実現しています。
転動溝があるため回転止めが不要
LG形は、サーキュラーアーク溝を設けているため、リニアブッシュLM形に必要な回転止め機構が不要となり、装置のコンパクト化が可能となります。
リニアブッシュLM形と寸法互換
LG形は、リニアブッシュLM形と外筒の外径と長さが同一であるため、リニアブッシュLM形からの置換えを行うことが可能です。
ナットとシャフトはセットフリー(組合せ自由)
LG形は、リニアブッシュと同様にLGナットとLGシャフトの組合せが自由です。
リニアブッシュからガイドボールブッシュへの適用例
ガイドボールブッシュを使用するメリット1:長寿命
LG形は、リニアブッシュと同寸法で2.4倍以上の定格荷重を有しているため、リニアブッシュから置き換えると13.8倍以上の寿命が得られます。
呼び形番 |
基本動定格荷重:C[N] |
定格荷重比率 |
寿命比率 |
---|---|---|---|
LG4S |
335 |
3.8倍 |
54.8倍 |
LM4 |
88.2 |
||
LG6S |
494 |
2.4倍 |
13.8倍 |
LM6 |
206 |
||
LG8S |
796 |
3.0倍 |
27.0倍 |
LM8 |
265 |
ガイドボールブッシュを使用するメリット2:装置のコンパクト化
リニアブッシュは、回転方向の荷重が掛かる使用方法に適していないため、トルクが作用しない条件下においても、並列使用や回転止め機構を設ける必要があります。しかし、ガイドボールブッシュは過大なトルクが作用しない条件下であれば、4条列のサーキュラーアーク溝を設けた構造であるため、シャフト1本での使用も可能となり装置のコンパクト化に貢献します。
半分のスペースで約3倍の負荷能力を実現
呼び形番 |
許容モーメント:MA[N・m] |
---|---|
LG8S 1本使用 |
1.46 |
LM8 2本使用 |
0.45 |