• ローラーフォロアはラジアル荷重の負荷を目的とした構造のため、スラスト荷重を受けた場合、側板や外輪にダメージを受けることがあります。よって、できるだけスラスト分力が発生しないような設計や組付けが必要です。

  • NART形、NAST-ZZ形、NURT形において側板を保護するため、側板と接触する径は寸法表中記載のa寸法以上としてください。
    ただし取付誤差等によるスラスト分力の発生した際に、外輪がスラスト方向に移動し取付部品と接触すると、摩耗粉・摩耗痕が生じる可能性があります。これらの現象を避けるためには、下図のような取付部品の形状および仕様にすることを推奨します。NAST-ZZ形で突き出し量0.3mm以上設ける際は、側板と接触する径は寸法表中記載のa寸法としてください。

  • 内輪なしのローラーフォロアを使用する際の組み合わせる軸については、表面硬さは54~64HRC、表面粗さはRa0.2以下を推奨します。
  • 相手転動面についてはトラック負荷容量をご参照ください。
  • 外輪と相手転動面のあたりが良好ではない場合は、外輪外径に球面加工がされているタイプを推奨します。
  • NART形の側板は内輪に圧入されています。外力を受け押されますと、回転に異常を起こすことがありますので、側板を押すような使用方法は避けてください。