英国現代奴隷法に関する声明文
はじめに
THK株式会社は、英国で施行された現代奴隷法の定めに基づき、THKグループおよびそのサプライチェーンにおける奴隷労働および人身取引等の人権侵害を防止するため、2023年度の取り組みの総括として本声明を公表します。
THKグループについて
THKグループは、独創的な発想と独自の技術により、世界に先駆けて「LMガイド」を開発しました。この主力製品であるLMガイドは、あらゆる機構の省力化、高精度化、自動化、軽量化等に不可欠な要素部品として様々な産業に使われています。このほか、ボールスプラインやボールねじ等の機械要素部品、また、リンケージアンドサスペンション等の自動車部品、地震から人の命や財産を守る免震装置、社会課題の解決を担うロボット等を開発、生産し、世界中へ供給しています。
当社のより詳しい情報は以下をご参照ください。
THKグループのポリシー
THKグループの考え方
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THK経営理念
THKグループは、創業の精神として「世にない新しいものを提案し、世に新しい風を吹き込み、豊かな社会づくりに貢献する」を掲げています。 -
THKの基本方針
THKグループは、職務を遂行するうえで遵守すべきものとして「価値創造と社会貢献」「顧客志向」「法令等の遵守」を掲げています。 -
THKグループ行動憲章
THKグループは、行動の指針として、国の内外を問わず、人権を尊重し、関係法令、国際ルールおよびその精神を遵守し、持続可能な社会の創造に向けて、高い倫理観をもって社会的責任を果たすための、10原則を定めています。
これら3つの内容を小冊子「THKグループ社員心得」にまとめ、THKグループの全社員に配布しています。
THKグループ社員心得THKグループ人権方針
THKグループ全体の人権への取り組みの指針である「THKグループ人権方針」を定め、当該方針に基づいて、人権への取り組みを実施しています。
THKグループ人権方針THKグループの体制
THKグループは人権への取り組みとして、以下の体制を整えています。
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THKのコンプライアンス体制
日本国内では、社長を委員長とするコンプライアンス委員会を設置し、その下部組織として各事業所、各部署、各グループ会社の代表者によるコンプライアンス部会を設置しています。
また、各グループ会社(グローバル)において、人権担当者を選任しており、コンプライアンス委員会およびコンプライアンス部会と連携し、円滑なコミュニケーションを図っています。 -
ヘルプラインの設置
THKグループでは、人権に関する問題を含め、不正、違反、反倫理的行為等に関する相談あるいは通報窓口としてヘルプラインを設けています。さらに、ハラスメントについては、別途専用窓口も設置しています。
人権尊重への取り組み
THKグループでは、「THKグループ人権方針」「THKグループ社員心得」に基づき、人権尊重に取り組んでいます。
グループ各社が主体となり、各自で人権尊重に取り組んでおりますが、THKグループ全体でより足並みを揃えた取り組みを目指しています。
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人権に関する教育
THKグループでは、ウェブ会議システム、社内講師または社外講師による対面研修、e-learning等の通信教材、社内イントラネット、社内掲示板等の様々な手段を活用して、人権に関する有用な情報発信、教育を定期的に実施しています。 -
「こんぷらいあんすのツボ」を活用した従業員への教育
日本国内では、従業員に対して「こんぷらいあんすのツボ」という社内広報紙を四半期ごとに発行し、従業員のコンプライアンスに関する知識と意識の向上を図っています。
今年はこれを活用し、ハラスメントについて社内教育を実施しました。
「こんぷらいあんすのツボ」は、社内イントラネットへの掲示、各フロアの掲示板への掲示、コンプライアンス部会メンバーを通じて従業員へPDF形式にて配布しています。
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腐敗防止について
THKグループでは、腐敗防止への取り組みの一環として、贈収賄防止に取り組んでいます。
「THKグループ贈収賄防止方針」に基づき、各グループ会社で対応を進めている状況です。2024年度は各人権担当者と情報を共有するとともに、改めて当社グループ従業員全員に本方針を周知し、理解を促していく予定です。
当社グループ全体で足並みを揃えた腐敗防止に努めてまいります。
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THKグループサプライヤーへの啓発活動
THKグループでは「THKグループサプライヤーCSR調達ガイドライン」等を通じて、各サプライヤーに対してTHKグループの人権尊重への取り組みに協力いただくよう要請しています。
しかしながら、本活動の中で一部周知が不十分であることが判明いたしました。
各グループ会社協力のもと、THKグループの重要なサプライヤーに対して周知徹底を図ります。
また、THK日本における一次サプライヤーについては、引き続きウイグル自治区に関連する調査を進めるとともに、人権尊重への取り組みへの協力を要請する予定です。
項目 | 実施内容 | 拠点 |
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新入社員研修 |
新入社員を対象に、人権に関する教育を実施。 |
THK日本、THKインテックス、トークシステム、THK新潟、THKリズム、日本スライド工業、THK RHYTHM AUTOMOTIVE MICHIGAN CORPORATION、THK RHYTHM AUTOMOTIVE CANADA LIMITED |
人権/コンプラアインス/ハラスメント講習会 |
人権全般、コンプライアンス、ハラスメント等をテーマに、THKグループの人権尊重への取り組み等について従業員への教育を実施。 |
THK日本、THK新潟、THKリズム、日本スライド工業、THK RHYTHM AUTOMOTIVE MICHIGAN CORPORATION、THK RHYTHM AUTOMOTIVE GmbH、THK RHYTHM AUTOMOTIVE CZECH a.s.、THK America, Inc.、THK Manufacturing of America, Inc.、蒂業技凱(中国)投資有限公司、THK(遼寧)精密工業有限公司、THK MANUFACTURING OF EUROPE S.A.S.、THK BRASIL INDÚSTRIA E COMÉRCIO LTDA、THK LM SYSTEM Pte. Ltd. |
役員向けハラスメント講習会 |
取締役/執行役員を対象にハラスメント講習会を実施。 |
THK日本 |
コンプライアンス部会全体講習会 |
コンプライアンス部会メンバーを対象に「ハラスメント防止を目的とした、上手なコミュニケーションの取り方」をテーマとした講習会を実施。 |
THK日本、THKインテックス、トークシステム、THK新潟、THKリズム、日本スライド工業 |
THKグループの課題
THKグループは以下の事項を人権への取り組みの中でも重要な課題であると認識しています。
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差別の撤廃
THKグループは、個人の基本的人権と個性や多様性を尊重します。また、人種、性別、言語、宗教、国籍、性的指向、性自認、障がいの有無等に基づくあらゆる差別、ハラスメント、その他非人道的な待遇をなくしていきます。 -
労働環境の整備
THKグループは労働契約を遵守し、強制労働と児童労働を一切行いません。また、労働者との対話を行い、多様な個性を持つすべての人が互いを尊重し合うことができ、生き生きとした企業風土の実現に努めることで、労働者が安全かつ安心して、心身ともに健康に働くことができる職場環境を作っていきます。
なお、当該課題に対応するため、グループ内において、定期的にアンケートを実施して、問題点の洗い出しと改善策を検討しています。 -
クリーンな資材調達
THKグループは自社が製造の際に使用する部品や材料において、クリーンな調達を目指します。調達品を通して、人権侵害への加担が発生しないよう努めるとともに、発生が確認された場合には適切な対応に努めていきます。
サプライチェーンへの啓発
THKグループはサプライヤーの皆様に対して、THKグループの人権への取り組みをご理解いただくように努めるとともに、サプライヤーの皆様自身による人権への取り組みについてもお願いしています。
また、サプライヤーへ「THKグループサプライヤーCSR調達ガイドライン」を配布し、適宜アンケートや面談を通してガイドラインに準じているかを確認することで、サプライチェーンの透明性を図っています。
サステナビリティ推進への取り組み
THKグループでは、これらの取り組みを通じて、サステナビリティ推進において求められる人権尊重にも取り組んでいます。
詳細は以下のページをご確認ください。