リニアモータシリーズ 製品取扱い上の注意事項
本製品の適用について
- 本製品は、人命にかかわるような状況の下で使用される機器、あるいはシステムに用いることはできません。
- 本製品を乗用移動体用、医療用、航空宇宙用、原子力用、電力用の機器あるいはシステムなど、特殊用途への適用をご検討の際は、必ず事前にTHKまでお問い合わせください。
リニアモータ駆動製品
安全上の注意
- 本製品を落下させたり、叩いたりしないでください。怪我や破損の原因になります。
- 本製品を分解しないでください。異物の侵入や精度劣化の原因となります。また、ドライバは感電の恐れがあります。
- マグネットプレート(固定子)は強力なマグネットです。強磁性体(特に金属類)を近づけないでください。マグネットの吸引力により、マグネットと金属片の間に指等をはさまれる可能性があります。また、心臓ペースメーカを使用されている方は絶対に近づかないでください。
- 通電中はアクチュエータの動作部には、絶対に触らないでください。また、製品の作動中または作動できる状態のときは、アクチュエータの作動範囲に立ち入らないでください。
- アクチュエータ本体、ドライバおよび接続されている関連機器の設置、調整、点検、保守作業を行う際は、必ず全ての電源プラグをコンセントから抜き、作業者以外が電源を投入復帰できないように、施錠、または安全プラグ等をご用意ください。また、作業中の旨を明記した物を見易い位置に掲示してください。
- 複数の人が作業を行う場合は、手順、合図、異常等の措置を予め確認し、別途、作業を監視する人をおいてください。
- 取扱説明書をよく読み、内容を十分理解し、安全のための注意事項は、必ず厳守してください。
- 作業の前に、JIS規格「産業用マニピュレーティングロボット-安全性」(JIS B8433-1)および厚生労働省「労働安全衛生規則」を精読し、遵守してください。
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可動範囲の両端に取付けてあるストッパにスライダが衝突する恐れがある場合は、ショックアブソーバ等の衝撃吸収機構を設置してください。
ストッパは、スライダ衝突時の衝撃を吸収するものではありません。稼動中にストッパに衝突すると破損や事故につながります。 -
垂直方向で使用される場合、お客様でブレーキ、バランサなどの落下防止装置を選定・準備してください。
落下防止装置が無いと電源オフやアラーム発生等サーボオフの状態においては機械的摩擦力が無いため可動部が落下し非常に危険です。
使用環境
アクチュエータとドライバは、使用環境が悪いと故障の原因となりますので、次のような場所でご使用ください。
- アクチュエータは屋内、周囲温度0~40℃の範囲内、周囲湿度80%RH以下(凍結および結露なきこと)
- ドライバは屋内、周囲温度0~50℃の範囲内、周囲湿度90%RH以下(凍結および結露なきこと)
- 腐食性ガスや可燃性ガスがない場所
- 鉄粉等の導電性のある粉体、塵埃、オイルミスト、切削液、水分、塩分、および有機溶剤が飛散しない場所
- 直射日光、輻射熱が当たらない場所
- 強電界、強磁界の発生しない場所
- 振動や衝撃が本体に伝わらない場所
- 点検や清掃のしやすい場所
保管
- 本製品は、弊社の梱包および荷姿で、高温、低温、多湿を避け、水平な状態で保管してください。
取扱説明書
- 各取扱説明書はウェブサイトからダウンロードできます(ログインが必要な場合もあります)。
「リニアモータアクチュエータ GLM 取扱説明書」
「リニアモータアクチュエータ ULM
取扱説明書」
「リニアモータアクチュエータ KLM 取扱説明書」
「リニアモータアクチュエータ CLM 取扱説明書」
「リニアモータアクチュエータ CCR/CCM/RLT 取扱説明書」
その他、CADデータやパソコンソフト等もダウンロードできます。