ボールスプラインの組付け

スプラインの取付け

スプラインナットの取付例を図1、図2に示します。スプライン軸方向の固定強度はさほど必要ありませんが、打込みだけで保持させることは避けてください。

注)リテーナ入りボールスプラインSLS形のスプラインナットの両端は、樹脂製のエンドキャップです。 叩いたり・強く押し付けたりすると破損する場合がありますので、無理な荷重を加えないように注意が必要です。

スプラインナットの組込み

スプラインナットをハウジングに組込む場合に、側板やシールをたたかないよう治具(図3)を用いて静かに挿入してください。

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表1 LBS形治具寸法
単位:mm
呼び軸径 15 20 25 30 40 50 60 70 85 100 120 150
di 12.5 16.1 20.3 24.4 32.4 40.1 47.8 55.9 69.3 83.8 103.8 131.8
表2 LT形治具寸法
単位:mm
呼び軸径 6 8 10 13 16 20 25 30 40 50 60 80 100
di 5.0 7 8.5 11.5 14.5 18.5 23 28 37.5 46.5 56 75.5 94.5

スプライン軸の組込み

スプライン軸をスプラインナットに組込む場合は、スプライン軸とスプラインナットに合わせマーク(図4)がありますので、位置関係を確認しながら、こじらないように挿入してください。無理に押込むとボールが脱落する恐れがあるためご注意ください。
シール付きや、予圧を与えてあるスプラインナットに挿入するときは、スプライン軸外径に潤滑剤を塗布してください。

取付手順とメンテナンス