防塵と潤滑
カムフォロアには、内部への異物の流入を防止するために耐摩耗性の高い特殊合成ゴムシールを組込んだシール付き(...UU)があります。
カムフォロアにはリチウム石けん基グリース2号が封入されているのでそのまま使用できます。ただしCFN形にはウレア系グリース2号が封入されています。
カムフォロアと相手転動面間にも潤滑剤を塗布してからお使いください。
再給脂する場合はスタッドの給脂穴よりグリースを充てんしてください。ただし、スタッド径が10mm以下の形番には、グリース給脂穴が無く組み立て時の初期封入のみで、再給脂できないものもありますのでご注意ください。
グリースニップルから再給脂する場合は、カムフォロア形番により専用のアタッチメント(グリースガンユニットMG70に添付)が異なりますのでご注意ください。(表2参照)
呼び形番 | 適応ニップル | アタッチメント形式 |
---|---|---|
CF(H)-AB NUCF-AB |
ー※ | P形 |
CF |
NP3.2×3.5, PB1021B, NP6×5, NP8×9 |
N形 |
CFH | ||
CFN | ||
CF-SFU | ||
CFT | M6F, PT1/8 | H形 |
※ CF(H)-AB形、NUCF-AB形はグリースニップルが予め埋め込まれています。
注)アタッチメントの寸法・形状についてはグリースガンユニット MG70をご参照ください。
充てん量は、ベアリング内部の空間容積の1/2~1/3程度が適当です。給脂間隔は運転条件により異なりますが、ケージ付きの場合は6カ月~2年、総ころ形の場合は1~6カ月を目安に同系のグリースを給脂してください。
なお、シール付き(...UU)であっても使用初期や再給脂直後は余剰なグリースが染み出すことがあります。装置周辺のグリースによる汚染を避けたい場合は、事前にエージング運転等した後、染み出した余剰なグリースをふきとるようにしてください。
また、カムフォロアに専用グリースニップルを打込む際は、図3のような治具を用いてニップルのフランジ部を加圧するようにしてください。
