2023年06月21日
製品
自動車の足回りに欠かせないボールジョイント
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車好きの間では“足まわり”という言い方で、自動車のタイヤ周辺にハンドル操作や車の乗り心地を左右する重要な部品が多く搭載されています。車体とタイヤをジョイントする部品は、ハンドルからの動きを正確に伝達したり、ドライバーはもとより、助手席や後部座席の乗り心地を大きく左右したりと役割はさまざまです。今回は自動車の”足まわり”の関節部と呼ばれるボールジョイントについてご紹介します。
機能と用途で使い分けられるボールジョイント
直動案内のイメージが強いTHKですが、乗用車・トラック・オートバイ・ATV(四輪バギー)、重機・農業用機械といったあらゆる自動車で使用されるボールジョイント製品の開発・製造・販売も行っています。
主力製品は自動車用リンク&サスペンション部品で、機能・用途から以下の3つに大きく分けられます。
- トランスミッションのワイヤーをつなぐなど、センサーと組み合わせて車体の位置を検知。製品に搭載される小型のジョイント部品。
- 自動車のタイヤ周辺で関節のように部品と部品をつなぎ、あるべき姿勢を維持し車輛の性能・安全性を引き出すサスペンションボールジョイント。
また、サスペンションアームとジョイントを一体にしたリンク部品。 - 自動車が曲がる際、ステアリングからの入力をナックルに伝えるのに不可欠なタイロッドエンドボールジョイント。
身体能力、運動性能を十分発揮するには関節の動きが重要
例えば、バットをへし折るほどの剛速球を投球する野球選手、華麗な舞で技を決めるフィギアスケーター、長距離を走り続けるマラソン選手などは、たぐいまれな優れた身体能力を発揮する一方、体の要である関節へのダメージは甚大です。
人間が関節に不具合を抱えると身体全体がバランスを失い本来の力を発揮することができなくなります。これは自動車用のジョイント部品でも全く同じです。CASEやMaaSをキーワードに技術発展の著しい昨今の自動車ですが、自動車が地上を走る限りジョイント部品は必要不可欠で、自動運転化やBEV化によって可動範囲、トルク、耐久性、環境性等、求められる性能は年々厳しさを増しています。
THKは50年以上の車載用ジョイント部品の経験に加え、産業装置、建築機械、農業機械、特殊車輛といった様々な用途でのジョイント部品で蓄積されたノウハウがあります。
お客様の求める強度・耐久性、耐環境性にロバスト性を考慮したデザインを一つ一つご提案しています。
どんな環境下でも性能への信頼性が高いボールジョイント
車輛によってデザインされるジョイント部品ですが、灼熱の砂漠から極寒の雪国まで、舗装された大都会の道からでこぼこで泥水だらけの山道まで、自動車に搭載されるジョイント部品は同じです。
世界中のあらゆる環境下で、当たり前の性能を当たり前に確実にこなし、ドライバーに安心を与える部品。これこそTHKのジョイント部品です。普段ドライバーの目に触れることが少なく、進化やクオリティを実感しにくいのですが、先進技術を陰からしっかりと支え続けています。
同一性能・同一品質を世界中のお客様に
THKは日本、ドイツ、カナダに開発センターがあり、世界中のあらゆるお客様の傍で部品をデザインしています。また、部品を生産する工場もアジア・欧州・北中米の各国にあり、お客様の求めに応じ、同一性能・品質のボールジョイントを生産することが可能です。
世界中のお客様からの厳しい要求に長年お応えして高い評価をいただき、この分野における世界シェアは売上ベースで世界トップクラスです。
自動車の足回りに欠かせないボールジョイント。実は、自動車以外にも産業用機械への採用事例があるのもTHKボールジョイントの特長です。また、一貫体制により製品性能はもちろんのこと、生産の品質管理と安定供給がしっかり保たれているのであらゆるお客様に安心してお使いいただけます。
ボールジョイントのお問い合わせは、弊社 輸送機器統括本部へお気軽にどうぞ。
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