ガイドボールブッシュの組付け

ハウジング内径寸法

ガイドボールブッシュの推奨ハウジング内径公差を 表1 に示します。ハウジングとのはめあいは通常すきまばめで、すきまをおさえる場合は中間ばめとします。

表1   ハウジング内径公差
一般的な使用条件 H6
さほど精度を必要としない場合 H7

外筒の取付け

LGシャフト方向の固定強度はさほど必要ありませんが、打込みだけで保持させることは避けてください。ハウジングの内径公差は表1をご参照ください。

ピンを使用した取付け
従来のリニアブッシュと同様の取付け
取付用止め輪

ガイドボールブッシュLG形の固定用止め輪は、表2の形式の止め輪が使用できますので、ご参考ください。

表2   止め輪の形式
止め輪
呼び形番 内径用
ニードル止め輪 C形止め輪
LG 4 8 -
LG 6 12 12
LG 8 15 15
押しねじは不可

図1のように、外筒の外径を1本の押しねじで押しつけて固定する方法は、外筒の変形を生じますので避けてください。

外筒の組込み

ガイドボールブッシュをハウジングへ組込む場合に、側板やシールを直接たたかないよう治具を用いて均等に打込むか、またはあて金を用いて軽く打込むようにしてください。(図2参照)

単位:mm
呼び形番 dr
LG 4S/LG 4L 3.6
LG 6S/LG 6L 5.6
LG 8S/LG 8L 7.5
guide_ball_bushing_ja_design_img_04.png

LGシャフトの挿入

ガイドボールブッシュにLGシャフトを挿入する場合、LGシャフトをこじった状態で挿入するとボールが脱落したり、リテーナを変形させますので芯を合わせて静かに組込んでください。(図3参照)

モーメント負荷時には

ガイドボールブッシュはボール転動面全長にわたり均等な荷重を受けるようご使用ください。特にモーメント荷重が作用する場合は1本のLGシャフトに2個以上のガイドボールブッシュを使用するようにし、各ガイドボールブッシュの取付間距離はできるだけ大きくとるようにしてください。
また、モーメント負荷で使用する場合は等価ラジアル荷重を算出し、形番の確認を行ってください。定格荷重と定格寿命参照)