スプラインナットに作用する荷重は物体の重心位置、推力位置および起動停止の加減速による慣性力、外力やトルクの作用により負荷荷重が変化します。ボールスプラインの選定にあたってはこれらの条件を十分考慮して負荷荷重を求める必要があります。

トルクとラジアル荷重を同時負荷の場合

トルクとラジアル荷重を同時に負荷する場合は、(7)式により等価ラジアル荷重を求めて定格寿命を算出します。

スプラインナット1個または2個密着使用でモーメント負荷の場合

(8)式により等価ラジアル荷重を求めて定格寿命を算出します。

Pu 等価ラジアル荷重 (N)
(モーメント負荷による)
K 等価係数 (下記表14、表15、表16、表17参照)
M 負荷モーメント (N・mm)

ただし、Mは静的許容モーメント内とします。

モーメントとラジアル荷重を同時負荷の場合

ラジアル荷重と等価ラジアル荷重の総和より静的安全係数及び定格寿命を算出します。