基本静定格荷重C0とは、最大荷重を受けているローラーと転動面との接触部中央における計算接触応力が4000MPaになるような方向と大きさの一定した静止荷重をいいます。 (これ以上の接触応力となった場合、回転に支障をきたします。) この荷重は寸法表中C0として表されており、静的にまたは動的に負荷される荷重に対し、つぎのような静的安全係数を考慮する必要があります。

fS 静的安全係数 (表3参照)
C0 基本静定格荷重 (N)
P0 静等価ラジアル荷重 (N)
表3 静的安全係数(fs)
荷重条件 fsの下限
普通荷重 1〜2
衝撃荷重 2〜3
  • ※  静的安全係数の下限値の目安は上表の値となりますが、寿命等の動的性能を考慮し7以上確保することを推奨します。

静等価ラジアル荷重 P0

クロスローラーリングの静等価ラジアル荷重は次式により求められます。

P0 静等価ラジアル荷重 (N)
Fr ラジアル荷重 (N)
Fa アキシアル荷重 (N)
M モーメント (N・mm)
X0 静ラジアル係数 (X0=1)
Y0 静アキシアル係数 (Y0=0.44)
dp ローラーのピッチ円径 (mm)