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LMガイドの点検ポイント

HELPFUL TIPS
  • 直動部品予兆検知

はじめに...THKのガイドは長寿命!

THKの「LMガイド」は、長く安心してお使いいただけるよう設計・製造されており、他の直動部品と比べると、大幅な長寿命化を実現しています。

「長寿命」を実現するLMガイドの特長

「R溝接触」により、
ボールの許容荷重・寿命増大!

「サーキュラーアーク溝」✕「DF構造」が傾きや誤差を無理なく吸収!

潤滑性を向上させる
「ボールリテーナ」シリーズ!

こんな時は・・点検のサイン

装置使用時に次のような異変を感じたら、LMガイドを点検して下さい。点検により、大きなトラブルへの発展を未然に防ぐことができます。

こんな時は要注意!

  • 精度(位置決め精度・走り真直度・走り平行度)が低下
  • 稼動時の音が、いつもと違う/いつもより大きい
  • 装置がいつもより振動する
  • 駆動モータの電流値に異常が見られる

LMガイドによる異変と思われる場合は、LMガイドの周辺を覗いてみましょう。ジャバラ等のカバーを外し、ライトで装置内部を照らすと目視できます。ボールの脱落、エンドプレートの緩みなど、異変の有無を確認して下さい。

LMガイドの異変が確認された場合は、使用を控え、より細かく点検しましょう。

確認のポイント(LMブロック)

LMブロックの点検時には、以下のポイントに着目して下さい。

ブロック本体:変形・破損していませんか?
エンドシール・エンドプレート:変形・破損していませんか?
ボール・ボールリテーナ:ボールやボールリテーナがブロックから飛び出していませんか?

抜け落ちたLMガイドのボールが、離れた場所で発見されるケースもあります。LMガイド近辺だけでなく、広い視野で確認してみましょう。

  • 不用意にレールからブロックを抜くとボールが脱落する可能性があります!

確認のポイント(LMレール)

LMレールの点検時には、次のポイントに着目して下さい。

グリースの状態:グリースは十分に残っていますか?
レール転動面:異物が付着していませんか?
レール転動面:傷や変色はありませんか?

目視しづらいレールの転動面も、工夫して点検するようにしましょう。長く安心してお使い頂くためには、異変の早期発見が大切です!

  • 不用意にレールからブロックを抜くとボールが脱落する可能性があります!

LMガイドを安心してお使い頂くために

異変かな?と思ったら、まずはご相談下さい!

仕様に応じた「潤滑量」や「潤滑間隔」の提案はもちろん、防塵性能を高める「シール性能の強化」も提案させて頂きます。

正しく、十分な潤滑を!

LMレールの転動面には油分が必要です。THKでは、お客様の使用環境に最適な潤滑方法の提案も致します。

交換のサインがでる前に、LMガイドや機械要素部品の状態を見える化しませんか?