廃棄物の削減・リサイクルの推進
ゼロエミッションの達成・維持
ゼロエミッションとは廃棄物の再利用等を通して、廃棄物を限りなくゼロにしようとする取り組みです。THKグループでは「材料、副資材の投入管理」「排出量、最終廃棄物の管理」「再使用・リサイクルの管理」の3つの観点からゼロエミッション活動に取り組んでいます。
当社の事業活動から発生する廃棄物は、金属スクラップ、廃油・廃液、研削スラッジ、梱包材、廃プラスチック等ですが、徹底して分別することで「鉄系廃棄物の製鋼原料化」「砥石粉を含む汚泥のセメント原料化」「廃油の燃料化」「廃プラスチックの再生燃料」等への
再利用または有価物化を進めています。
特に、近年注目されている「プラスチック廃棄物の削減」については、製造工程で使用されていたプラスチックのリユースやリサイクル、また社員の飲食で用いられるプラスチック製品の削減(木製スプーンへの変更)等、廃棄量削減を着実に進めています。
THK日本ではエミッション率0.50%未満(処分量/廃棄物総排出量)を年度目標としています。2023年度は0.12%となり、2022年度に引き続き目標を達成しました。
廃棄物のリサイクル方法
*2 サーマルリサイクル:廃棄物を燃焼材料として利用すること
プラスチック廃棄物の活動結果
各生産拠点での取り組み
無錫工場 (中国)
4月に研削盤に廃油の自動回収装置を導入することで、廃油を確実にリサイクルできるようにしました。
排気物質のクリーン化
7月に3期工場5台のコンプレッサーを通常仕様からオイルフリースクリュー仕様に更新しました。その結果、圧縮機の吐出し圧縮空気中のオイル含有量は最高品質等級の「クラスゼロ」(ISO 8573-1(2010)/JIS B 8392-1(2012)に定める圧縮空気の清浄度管理規格「0級」)レベルを実現しています。
常州工場 (中国)
クーリングタワーの更新
一期工場には2基の臭化リチウム式空調システムがありますが、高効率のクーリングタワー1基に集約することで従来稼働させていた2基分をカバーしています。その結果、水道使用量約4,680m3/年の削減になっています。