安全・衛生
全社方針
- 健康障害の防止および健康の保持増進を図る
- 安全で快適な労働環境の形成に努める
目標
- 法定の健康診断の実施率を100%
- 傷病による長期休業者を新たに発生させない
- 有所見率の低下
- 労働災害ゼロ
THK 5生産拠点(山形、甲府、岐阜、三重、山口)
方針
- 労働安全衛生向上を生産本部の最重要課題の一つに位置付け、各工場の事業活動の中で、安全で働きやすい快適な職場に向けて、負傷および疾病につながる有害な作業環境を排除し安全で健康的な職場づくりを推進します。
- 各工場では適切な労働安全衛生目標を設定し毎年の見直しを通じて、労働安全衛生マネジメントシステムの継続的な改善に取り組みます。
- 各工場では労働安全衛生法をはじめ、関係する法令ならびに会社、職場で定めた労働安全衛生に関する決めごとを順守し、労働安全衛生の向上を図ります。
- 各工場では職場の危険有害要因をリスクアセスメントによって除去し、危険源ゼロを目標とする活動を推進します。
- 各工場では全従業員の積極的な協議および参加のもと、労働安全衛生マネジメントシステムを推進します。
- 災害や事故の発生は、職場の体質や風土をそのまま反映したものであることを認識し、労働安全衛生マネジメントシステムの運用を通じて正しい習慣を身につける活動を推進します。
- この労働安全衛生方針は、教育・訓練および意識向上活動等により各工場の全従業員に周知するとともに、労働安全衛生に関する情報の生産本部内外への適時開示を推進します。
安全衛生マネジメント体制
取り組みと実績(目標を含む)
2023年度活動報告(本社)
年度計画 |
内容 |
結果 |
衛生委員会の開催 |
各部門から委員を選出し、衛生に関する調査・報告・審議 |
毎月計12回実施 |
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職場巡回(衛生管理者1回/週、産業医偶数月) |
本社内の各職場を回り、安全衛生上の問題がないかのチェック |
衛生管理者:計45回実施 |
作業環境測定の実施 |
各職場の空気環境測定 |
偶数月計6回実施 |
ストレスチェックの実施と事後措置 |
新職業性ストレス簡易調査をWeb上で実施 |
8月に実施/受検率99.9% |
健康診断の実施と事後措置 |
社内にて巡回健診を実施。高リスク者に対して、産業医・保健スタッフの面談と就業制限を実施 |
受診率100% |
インフルエンザ予防接種の実施 |
社内にて予防接種の機会提供 |
10月に実施。3日間で接種率61% |
健康教育 |
通達掲示板上で産業医講話資料・保健室だよりを掲載 |
毎月計12回掲載(全社) |
健康づくりイベントの開催 |
健診結果(問診も含め)等からテーマを決め計画 |
12月にアプリを使った「歩こうフェス」を開催、174名が参加 |
交通安全対策の準備および行事の実施 |
THK日本、日本グループの安全運転管理者を対象に安全運転管理者研修会を実施 |
2月にWebにて実施、46名参加 |
2023年度活動報告 (THK5生産拠点)
年間計画 |
内容 |
結果 |
労働に関係する負傷及び疾病を防止する |
1.リスクアセスメントの実施 |
各生産拠点の部門ごとに実施 |
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2.職場での安全衛生教育の実施 |
教育規定に基づき各生産拠点で実施 |
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3.KYT*・ヒヤリハット活動を実施 |
KYT活動実施率:87.5% ヒヤリハット活動実施率:97.7% |
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労働安全衛生のパフォーマンスを継続的に改善する |
4. 最新の関係法規の管理と周知 |
毎月、外部専門講師による「法令条例改正確認会議」を実施し、各生産拠点へ周知。化学物質のリスクアセスメントについては、工場規定に基づき実施中 |
5.安全衛生委員会の活動推進 |
安全衛生委員会規定に基づき、各生産拠点で毎月実施 |
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6.内部監査・マネジメントレビュー実施 |
各規程に基づき実施 |
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7.交通安全活動の実施 |
各生産拠点、任意で実施 |
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8.職場内安全パトロールの実施 |
各生産拠点の実施計画に基づき実施 |
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安全で健康的な職場を提供する |
9.メンタルヘルスの実施 |
本社指示のもと実施 |
10.産業医の指導および疾病予防活動の実施 |
各生産拠点で実施 |
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11.定期・特殊健康診断の実施 |
各生産拠点で実施 |
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12.長時間労働(残業過多)の管理 |
各生産拠点で実施 |
* KYT:Kiken Yochi Trainingの頭文字を取ったもの。
ISO45001の取り組み
労働安全衛生マネジメントシステムISO45001の認証を取得し、年度計画に対しPDCAを回しながら前記表の内容の活動を進めています。2023年度結果は労働災害12件(休業災害4件、不休災害8件)で、連続無災害記録の達成はできませんでした。
化学/危険物質の取り扱い
労働安全衛生規則等の一部改正に伴う化学物質の管理体制強化に向け、改正法令に基づく化学物質取扱管理規定の見直しと化学物質リスクアセスメント規定の全面見直しを行いました。この結果、当社の各生産拠点での化学物質取り扱いは、従来以上に管理を強化しています。
近隣対応(騒音等)
三重工場
- 第3熱処理工場の設備稼働に伴う騒音が大きいと近隣住民から苦情が寄せられました。工場としては防音壁設置を進めています。
- 11月初めに近隣住民から「玄関、居間等へ夜間に照明が差し込む」と苦情が寄せられました。工場として照明器具を70%の節電モードに切り替え、点灯時間は20時までとしました。
従業員対応(保護具の提供、機械装置の安全性確保)
現場の作業上で必要となる保護具(保護眼鏡、イヤープラグ、防じんマスク、耐切創用手袋等)は全て支給しています。また、自動化設備の設置箇所では、安全柵を設け、安全性を確保しています。
度数率・強度率推移
2021 | 2022 | 2023 | |
---|---|---|---|
度数率 | 1.43 | 0.88 | 1.49 |
強度率 | 0.02 | 0.02 | 0.00 |
対象拠点:
THK5生産拠点 (山形、甲府、岐阜、三重、山口)
関連会社生産拠点(THK新潟、THKインテックス仙台/三島、THKリズム浜松/引佐/九州、日本スライド)
各拠点での取り組み
山形工場
講習会
東根消防署の方を講師に招き、グループリーダー職以上と応急救護班員の計111名を対象に9月と11月に心肺蘇生法・AED講習会を実施しました。
甲府工場
事例発表
10月に山梨県文学館で「令和5年度山梨県産業安全衛生大会」が開催されました。当社は山梨県労働局から「2022年度優良事業場奨励賞」で表彰されたため、その事例紹介として「リスクと向き合う労働安全衛生の取り組み」について発表を行いました。
岐阜工場
「2023西濃STOP!転倒災害プロジェクト」に参加し、転倒災害防止に積極的に取り組み、休業4日以上の労働災害を発生させなかった企業として12月に大垣労働基準監督署より表彰を受けました。
THK新潟工場
VRを利用した教育の実施
フォークリフト作業者の安全教育用に構内協力外注が制作したVRを使用したフォークリフト事故(死亡事故)、つまずき事故、携帯電話によるわき見運転事故、夜間右折時事故の教育を9月に実施しました。ただし、VR内容が自動車交通事故を含んでいたため10月に受講対象範囲を管理職 、新入社員にまで広げ教育を実施し、最終的には計38名の方が参加しました。
無錫工場 (中国)
教育
安全生産標準化評価の三級認証の取得に向け、①中国安全生産法の概要、②安全生産標準化の意図、③自己評価の項目、④評価方法、⑤認定までの流れ等について外部コンサルタントを招き、9月に65名を対象に安全関係のセミナーを開催しました。その結果、工場として「安全生産標準化三級企業」の認証を取得しました。
また、4月と9月には外部コンサルタントによる、①危険予知の方法、②交通事故事例、③電動バイクの安全注意事項、④ドライバー向けの安全注意事項等の交通安全セミナーには43名が参加しました。
TMA (アメリカ)
8月より安全意識向上と労災ゼロを目指して、安全道場を設置しました。LMガイド、リンクボールの生産に従事する従業員約130人が過去の労災事例の説明を受け、保護具の重要性等について認識を新たにしました。
TRA CZECH (チェコ)
表彰
TRA CZECHはMinistry of Health of the Czech Republicから10月に従業員に対する各種健康配慮活動(理学療法士を招いての講義、製造現場の騒音低減、Dačice 市当局が主催するHealth Daysへの積極的参加、健康に配慮した社内食堂メニュー他)が評価され、最高ランクに位置づけされる3度目の表彰を受けました。