マテリアリティとKPI
開発・設計から販売まで持続可能性を意識した取り組みに注力
THKグループはサステナビリティ経営の強化にあたり、最新の社会情勢や内部環境の変化等を踏まえて2021年にマテリアリティの見直しに関する部門横断的なプロジェクトを起ち上げました。具体的には、THKグループを取り巻く様々な社会課題に対しプロジェクトメンバーを中心に意見交換を重ね「事業への影響度」を横軸、「社会の要請・期待」を縦軸とする2軸で評価および検討を行いました。その結果をマトリックス図化し、最終的に4テーマと付随する13項目が取締役会で承認されました。
マテリアリティの特定の流れ

マトリックス図

マテリアリティのテーマと項目

指標と目標
特定したマテリアリティの具体的な取り組みに向け、テーマごとに5つのワーキンググループ(WG)を設置しました。その後WG内で議論を重ね、2023年10月に開催されたサステナビリティ委員会で「指標と目標」を決定しました。今後は当該「指標と目標」の達成を目指し、当社グループ全体で活動を進めます。
体制図



テーマ | 項目 | 主幹部門 | 指標と目標 | 対象範囲 | 目標年度 | 2024年度実績 |
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豊かな社会作りとイノベーションを通じた社会課題の解決 | イノベーションを通じた社会課題の解決 | 技術本部 | 宇宙、自動車、物流、医療分野を始めとする消費財向けの新製品・新サービス(DXを含むソリューション)の開発・提供 | THK日本、日本グループ、 海外グループ |
2026 |
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製品の品質・ 安全性 |
品質保証統括部 | ISO9001やIATF16949等の品質マネジメントシステムの適切な運営、対象拠点における認証の維持管理の推進 | THK日本 | 2026 |
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脱炭素・資源循環社会の実現 | 気候変動 | リスク管理室 | CO2排出量(Scope1、2)2018年比50%削減(2018年実績値:106,514 t-CO2、2030年目標値:53,257 t-CO2) | THK日本、日本グループ | 2030 |
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持続可能な調達 | リスク管理室 | 仕入先に対するサステナビリティ調達ガイドライン配付、質問表による調査とインタビューの実施 | THK日本 | 2026 |
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資源循環 | リスク管理室 | ゼロエミッションの維持*1 | THK日本、日本グループ (生産部門) |
2026 |
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有害物質管理 | リスク管理室 | グリーン調達ガイドラインの配布と不含有保証書の入手 | THK日本、日本グループ、 海外グループ |
2026 |
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多様で働きがいのある労働環境の実現 | 人権の尊重・配慮 | 人事総務統括部 | 人権教育のe-learningの受講率100%達成 | THK日本 | 2026 |
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ダイバーシティの推進 | 人事総務統括部 | 営業・管理・技術系部門配属の新卒採用における女性比率20%以上達成 | THK日本 | 2026 |
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労働安全衛生 | 人事総務統括部 | 強度率0.01以下達成・維持、度数率0.50以下達成・維持*2 | THK日本(生産部門) | 2026 |
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人財育成 | 人事総務統括部 | データ活用研修(基礎)受講率95%以上維持 | THK日本 | 2026 |
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サステナブルな価値創造基盤の強化 | コーポレートガバナンス | リスク管理室 | 年1回の取締役会の実効性評価の継続実施 | THK日本 | 2026 |
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コンプライアンス | リスク管理室 | 内部通報窓口・調査担当者の多様性の強化 | THK日本 | 2026 |
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リスクマネジメント | リスク管理室 | 年1回のリスク評価の継続実施 | THK日本、日本グループ、 海外グループ |
2026 |
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- *1 ゼロエミッション:エミッション率(処分量/廃棄物総排出量)0.50%未満
- *2 強度率:1,000延べ実労働時間当たりの労働損失日数、度数率:100万延べ実労働時間当たりの労働災害による死傷者数