英国現代奴隷法に関する声明文
はじめに
THK株式会社は、英国で施行された現代奴隷法の定めに基づき、THKグループおよびそのサプライチェーンにおける奴隷労働および人身取引等の人権侵害を防止するため、2022年度の取り組みの総括として本声明を公表します。
THKグループについて
THKグループは、独創的な発想と独自の技術により、世界に先駆けて「LMガイド」を開発しました。この主力製品であるLMガイドは、あらゆる機構の省力化、高精度化、自動化、軽量化等に不可欠な要素部品として様々な産業に使われています。このほか、ボールスプラインやボールねじ等の機械要素部品、また、リンケージアンドサスペンション等の自動車部品、地震から人の命や財産を守る免震装置、社会課題の解決を担うロボット等を開発、生産し、世界中へ供給しています。
当社のより詳しい情報は以下をご参照ください。
THKグループのポリシー
THKグループの考え方
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THK経営理念
THKグループは、創業の精神として「世にない新しいものを提案し、世に新しい風を吹き込み、豊かな社会づくりに貢献する」を掲げています。 -
THKの基本方針
THKグループは、職務を遂行するうえで遵守すべきものとして「価値創造と社会貢献」「顧客志向」「法令等の遵守」を掲げています。 -
THKグループ行動憲章
THKグループは、行動の指針として、国の内外を問わず、人権を尊重し、関係法令、国際ルールおよびその精神を遵守し、持続可能な社会の創造に向けて、高い倫理観をもって社会的責任を果たすための、10原則を定めています。
これら3つの内容を小冊子「THKグループ社員心得」にまとめ、THKグループの全社員に配布しています。
THKグループ社員心得THKグループ人権方針
THKグループ全体の人権への取り組みの指針である「THKグループ人権方針」を定め、当該方針に基づいて、人権への取り組みを実施しています。
THKグループ人権方針THKグループの体制
THKグループは人権への取り組みとして、以下の体制を整えています。
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THKのコンプライアンス体制
日本国内では、社長を委員長とするコンプライアンス委員会を設置し、その下部組織として各事業所、各部署、各グループ会社の代表者によるコンプライアンス部会を設置しています。
また、各グループ会社(グローバル)において、人権担当者を選任しており、コンプライアンス委員会およびコンプライアンス部会と連携し、円滑なコミュニケーションを図っています。 -
ヘルプラインの設置
THKグループでは、人権に関する問題を含め、不正、違反、反倫理的行為等に関する相談あるいは通報窓口としてヘルプラインを設けています。さらに、ハラスメントについては、別途専用窓口も設置しています。
人権への取り組み
教育
THKグループでは、ウェブ会議システム、社内講師または社外講師による対面研修、E-learning教材、社内イントラネット、社内掲示板等の様々な手段を活用して、人権に関する有用な情報発信、教育を定期的に実施しています。
2022年度は、以下の人権教育を実施しました。
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人権に関する勉強会の実施
日本国内の人権担当者およびコンプライアンス部会メンバー、参加希望者を対象に、人権に関する社内勉強会を2022年4月に実施しました。
人権とは何かを中心に、企業として社会から求められている人権への取り組みについて、事例を交えて説明し、参加者に人権について考えてもらう機会としました。 -
THKグループ内での人権に関する資料等の共有
日本国内で実施した「人権に関する勉強会」の資料などを中心に、人権に関する教育資料を英訳し、海外グループ会社を含めたTHKグループ全体で共有しました。 -
人権啓発ポスターの掲示
人権啓発ポスターを作成し、日本国内の各事業所にて掲示しました。 -
コンプライアンス部会全体講習会の実施
コンプライアンス部会メンバーを対象に年1回、コンプライアンス部会全体講習会を実施しています。今年は、ウェブ会議システムを活用し、リモートにて「コンプライアンス違反の防止・是正を目的とした社内コミュニケーションの上手な取り方」をテーマに実施しました。
その中で、人権尊重の基礎部分でもある、お互いに尊重し認め合うことの大切さを学びました。 -
「こんぷらいあんすのツボ」を活用した従業員への教育
日本国内では、従業員に対して「こんぷらいあんすのツボ」という社内広報紙を四半期ごとに発行し、従業員のコンプライアンスに関する知識と意識の向上を図っています。
今年はこれを活用し、腐敗防止の観点から贈収賄について社内教育を実施しました。
「こんぷらいあんすのツボ」は、社内イントラネットへの掲示、各フロアの掲示板への掲示、コンプライアンス部会メンバーを通じて従業員へPDF形式にて配布しています。
教育啓発活動
サプライチェーンの透明性
THKグループでは、サプライヤーへCSR調達ガイドラインを配布し、適宜アンケートや面談を通してCSR調達ガイドラインに準じているかを確認することで、サプライチェーンの透明性を図っています。
CSR調達ガイドライン
2022年度は、日本国内および海外グループ会社、そして日本国内の一次サプライヤー向けに、各社の人権への取り組みに関するアンケート調査を実施しました。
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THKグループ会社への調査
対象:THKグループ会社24社(回答率100%)
THKグループでは、「THKグループ人権方針」「THKグループ社員心得」に基づき、人権尊重に取り組んでいます。
そのうえで、グループ会社それぞれで取り組んでいる部分もあり、今回現状の確認として海外グループ会社を含めた調査を実施しました。
結果として、差別の禁止や強制労働等を含む雇用における人権侵害の禁止といった基本事項は問題がありませんでしたが、紛争鉱物や腐敗防止、サプライチェーンへの人権尊重の取り組みについては各社で実施状況の差があることが判明いたしました。今後は足並みを揃えTHKグループ一丸となって対応していくために情報を共有しながら取り組んでいきます。 -
日本国内の一次サプライヤーへの調査
対象:一次サプライヤー501社(回答率76%)
THKではサプライヤーに対して「THKグループ人権方針」「CSR調達ガイドライン」を通し、人権尊重の取り組みをお願いしております。
そのうえで、サプライチェーン上における特に重要視すべき人権課題を洗い出すために、対象のサプライヤーに対してアンケート調査を実施しました。
結果として、全サプライヤーの人権への意識は高いと判断できます。しかし、その取り組み内容にはサプライヤーごとに差があることも判明いたしましたので、より啓蒙活動に力を入れ、改善を目指します。 -
差別の撤廃
THKグループは、個人の基本的人権と個性や多様性を尊重します。また、人種、性別、言語、宗教、国籍、性的指向、性自認、障がいの有無等に基づくあらゆる差別、ハラスメント、その他非人道的な待遇をなくしていきます。 -
労働環境の整備
THKグループは労働契約を遵守し、強制労働と児童労働を一切行いません。また、労働者との対話を行い、多様な個性を持つすべての人が互いを尊重し合うことができ、生き生きとした企業風土の実現に努めることで、労働者が安全かつ安心して、心身ともに健康に働くことができる職場環境を作っていきます。
なお、当該課題に対応するため、グループ内において、定期的にアンケートを実施して、問題点の洗い出しと改善策を検討しています。 -
クリーンな資材調達
THKグループは自社が製造の際に使用する部品や材料において、クリーンな調達を目指します。調達品を通して、人権侵害への加担が発生しないよう努めるとともに、発生が確認された場合には適切な対応に努めていきます。
THKグループの課題
THKグループは以下の事項を人権への取り組みの中でも重要な課題であると認識しています。
サプライチェーンへの啓発
THKグループはサプライヤーの皆様に対して、THKグループの人権への取り組みをご理解いただくように努めるとともに、サプライヤーの皆様自身による人権への取り組みについてもお願いしています。
